ぐるぐる思考

嫌なこと、不安なこと、腹立たしいことがあったとき、人は頭の中でそれを考え続けてしまいます。とくに心配性の人なんかはその傾向が強いかもしれません。思い出したくもないのに、頭の中に勝手に浮かんでくるんですよね。これは自分の意思に関わらず、自動的に浮かんできます。自動思考というものらしいです。

ハッピーなことが浮かんでこればいいんですけど、浮かんでくるのは決まってて悪いことばかりです。これではマイナス思考がさらに加速してしまいます。自分はどうしてこうもネガティブなんだろうと悩んで、負のスパイラルに陥ることになります。

さらに厄介なのが、同じ嫌なことが何度も何度も繰り返し再生されることです。ときには何十回、何百回と同じことが浮かんできます。もう勘弁してくれと思っても、自分の意思ではどうにもなりません。自分が主人公の、悲劇のショートストーリーが再放送され続けるのです。

このように同じことがぐるぐる浮かんでくる現象を断ち切るにはどうすればいいのでしょうか。趣味でストレス発散？酔いつぶれる？友達やネットに愚痴をこぼす？みなさんそれぞれの方法でやられていると思います。

僕がやっている方法は、頭に浮かんだことをそのままノートに書く方法です。きちんとした文章じゃなくてもいいので、浮かんだことをそのままノートに書き出します。浮かんだこと全てを、洗いざらいどんどん書き出していきます。こうやって書き出していくと、頭の中がスッキリするんです。心の中の醜い部分も、悪口も人の名前も全て書いていきます。字は汚くてもかまいません。内容がちぐはぐでもOKです。頭の中の言葉を素直に書けばいいんです。別に人に見せるわけではないので、体裁なんてくそ食らえです。

書き出すというよりは、吐き出すといった感じに近いかもしれません。実際にやってみると、ストレスをそのまま紙に吐き出していく感覚になると思います。

何度も頭の中のに現れてくる嫌なことを一度紙に書き起こしてみると、なぜか冷静になれます。心の中の膿が取れたようなスッキリと晴れやかな気持ちになるんです。頭の中をぐるぐると巡っていた思考が、全部紙に移動したみたいな感じです。例えるなら、Wordの文章を別のファイルにカット&ペーストしたようなものでしょうか。頭の中にある文章を切り取って、紙に貼り付けたみたいです。

書き出した紙は、さっと読み返したあとすぐ捨ててしまいます。万が一誰かに読まれでもしたら大変ですし、別に取っておくほど大切なものでもないですもんね。もちろんあとで読み返すために取っておくのもいいと思いますけど、僕はわざわざ読み返さないですし、第一そんな爆弾を家に置いておきたくはありません。危険なものはすぐに処分する方が安心です。

紙に書いてスッキリする方法については、たしかそういう関連の本も出版されていると思いますので、興味のある人は読んでみてもいいかもしれません。

普通に生活していると、嫌でもストレスは溜まっていきます。他人の何気ない一言にも傷ついてしまうこともありますし、理不尽なことも多々あります。ストレスを全く受けない生活は無理ですが、ストレスを上手に解消して、ストレスを溜めないようにしていきたいですね。