「楽」を極めるシンプルライフ

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共同生活の断捨離

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家族と一緒に生活していると、断捨離をやりたいと思っていてもなかなかうまくいかない場合があります。リビングを断捨離しようとしても、家族の猛反対があったり、家族が私物を持ち込んでモノが増えてしまったりします。家の中をスッキリさせたい願望はあるのに、第三者の手により阻まれるのは悔しいものです。思わず家族の所有物まで捨てたくなりますよね。自分はこの家にいる限り、断捨離なんて無理な話だと諦めた人も多いかと思います。しかし諦めるのはまだ早い!家族がいても断捨離することは可能なんです!

ただ家は家族みんなのものなので、家族の協力は欠かせません。しかしいきなり協力してと頼んでも、土台無理な話です。家族は現在のモノで溢れかえった生活に慣れきっていますので、そこから変化を求めようとしても拒否反応を示します。なぜなら、人は変化を恐れる生き物だからです。彼らにとっては、今ある状態が普通であって、モノが少ない未知の世界は不安なのです。その状態でいくら断捨離のメリットを訴えても、理解は得られません。

そこでまずやることは、自分の部屋だけを片付けることです。自分の部屋なら誰にも文句は言われません。一旦他の場所には目をつむって、自分が自由にできる空間だけを断捨離します。これで第一段階は終了です。

次にリビングやダイニングなど、共有スペースに取り掛かります。ここで家族に、自分が掃除大臣を引き受けることを宣言しましょう。掃除は自分が率先してやると言えば、家族は嬉しいはずです。その代わり、一つだけルールを決めます。そのルールとは、"共有スペースに私物を持ち込まない"ことです。その理由として

●掃除がやりやすくなる
●モノの紛失が減る
●みんなで広々とくつろげる空間にする

等を挙げればいいでしょう。なるべく持ち込まないようにお願いすれば、きっと聞き入れてくれるはずです。もし無理なら、それはそれで仕方ありません。そのまま次の段階へ進みます。それと家族が約束してくれたとしても、家族がいつもの癖でついリビングに私物を持ち込むこともあるかもしれませんが、長い目で見てあげてくださいね。

さて、共有スペースの断捨離ですが、これは慎重にやらなければなりません。いらないからといってどんどん捨ててしまうと、家族のヒンシュクを買います。まずは、明らかに必要のないモノを一ヶ所に集めます。何年も誰の手にも触れてない便利グッズ、絶対に全部使いきることは無理であろう20本以上あるボールペン、たこ焼きパーティーなんてしないくせになぜか購入したたこ焼き器、核家族なのに10人分以上ある食器類...。これらは即効で捨ててしまいたくなりますが、そこはぐっと我慢!とりあえず、少しずつ時間を置いて物置に避難させてください。

なぜすぐ捨てないのかというと、捨てた後に家族が「あれがない!」と文句を言ったとき、必ずケンカになるからです。そしてなぜ少しずつかというと、家の中の環境の急激な変化は、家族を不安にしてしまうケースがあります。ちょっとずつ環境を変えていくことで、モノが少ない快適な空間に慣れさせていくのです。

快適な空間に慣れた頃にすることは、物置に避難させたモノを捨てる作業です。気付かれないのであればそのまま捨てたくなりますが、一応家族に了解を得た方が後のトラブルを避けられます。家族の方も、以前よりモノが少ない生活に慣れているでしょうし、物置にモノを避難させても何ら不自由なく生活できたんですから、モノを捨てることの抵抗は多少薄らいでいるはずです。間違っても、勝手に家族個人のモノは捨てないようにしてくださいね。

これを繰り返していけば、少しずつですが断捨離が前に進んでいくと思います。共有スペースの断捨離が進むと、家族にも変化が訪れます。あれだけモノを捨てられなかった家族が、自分の部屋を片付けはじめるのです。快適なリビングでの生活に慣れてきて、散らかった自分の部屋が居心地悪く感じられるんでしょう。ここまできたら、家の中がかなり片付いている証拠です。

最後に、もしどうしても断捨離を反対されるなら、自分の部屋だけ断捨離することで満足するのもアリだと思っています。他人を変えるのはとても難しいことですから。なので、本人も家族の汚部屋に影響される必要はありません。泥水の中で咲く一輪の蓮の花のように、自分だけは清らかでいてください。自分は自分と割り切って、自分だけの空間を精一杯楽しむようにしましょう。