「楽」を極めるシンプルライフ

ズボラで気楽なシンプルライフを目指すブログです。

1日1食に至るまで

僕は1日1食しか食べません。1日3食食べている人にとって、1日1食というのは体に悪そうに感じるしょうが、そんなことありません。むしろ、1日1食にした方が健康的です。少なくとも僕はそうでした。

そもそもなぜ僕が1日1食しか食べないのかというと、きっかけは医師の南雲先生の本でした。
その本には、1日1食のメリットが載っていて、その内容にとても興味を惹いたんです。その本を読んだ後、他の著者の1日1食に関する本や、ネットを読み漁りました。
1日1食にはメリットが満載で、今すぐ実行しようと決意したんです。もともと寝るのが好きで、仮眠症気味でしたので、それが少しでも改善されるならと思い、やってみることにしました。

まずは朝食をやめました。いきなりやめるのは辛いので、少しずつ量を減らして、最後には食パン1枚になりました。少しずつ空腹に慣らしていくと、辛さも減少します。
だいたい2~3ヶ月で朝食をやめられました。

次に昼食をやめます。昼食をやめるのは、朝食をやめるよりも辛かったです。なにしろ朝からずっと何も食べませんから...。
夕食の時間を待ち望みながら、ひたすら耐えるのみです。一日の終わりにはご飯にありつけるという希望を胸に、飲み物だけを飲み続けて、やけに長い一日を乗りきります。

夕食のみの1日1食を続けていくうちに、空腹にもだんだん慣れてきました。食べ物を食べないことが当たり前になり、1日1食が僕にとっての普通になりました。

この頃からでしょうか。僕の価値観が変わっていったのは。

人は1日3食食べなければいけないという自分の中の常識がありました。それが1日1食を続けていくうちに、少しずつ崩れていったんです。
現代人が病気になる原因は、飢餓による栄養失調ではなく、食べ過ぎによる肥満です。1日3食は、明らかに食べ過ぎです。さらに、多くの人は間食でお菓子をボリボリ食べているので、内臓が休む暇はありません。

では、なぜ人は必要以上に食べてしまうのでしょう?

人類はほんの100年前まで、食べ物が満足に食べられませんでした。今回食事にありつけたとしても、次はいつ食べ物にありつけるかわかりません。"食べられない=死"だったのです。
人類の歴史は、飢餓との戦いの歴史でもあります。

24時間いつでも食べ物が手に入る時代になったのは、つい最近のこと。
食べられない時代から、いつでも食べられる時代へ急激に変化していきました。
現代人は飢えで死ぬことはなくなりましたが、今度は別の弊害が出てきました。食べ過ぎによる病気です。
できるだけ食べ物を取り込んで栄養を貯蓄しようといった、人類の体の素晴らしいメカニズムが、今では仇となっています。

昔は生きるために、決して多くはない量の食べ物を食べて生きのびてきました。しかし食べ物が気軽に食べられるようになってからは、食欲のままに食べ、必要以上に栄養を摂取し、結果病気になっていくという、なんとも皮肉な状況になっているのです。
人類は飢餓に強い体ですが、飽食には慣れていません。食べ過ぎがいけないなら、これはもう自ら摂生しないとマズイ状況です。食欲という本能に身を任せてしまうと、自らを滅ぼしてしまいます。

食事の回数を減らしていくと、食に対する考え方が変わっていきます。自分にとって本当に必要なものがわかってきますし、タフになっていく自分もわかります。
以前は年に2~3回風邪をひいていました。一旦風邪をひくと、最低一週間は治りません。それに、風邪をひくと必ず熱を出して寝込んでいました。それが今では、ほとんど風邪を引きませんし、引いたとしても一日養生すればすっかり治っています。
"食べない方が体に良い"、これは自分の経験則からきた結論です。

ここまで1日1食の良さを述べてきましたが、すべての人が1日1食にすることもないと思っています。1日3食でも5食でも、その人が良しとするならそれでいいというのが僕の考えです。
僕が1日1食だと人に話すと、それは絶対良くないという人もいますし、人それぞれ考え方は違います。
ただ、当人が当たり前のように身に付いている常識というのは、案外いい加減なものなのかもしれませんね。1日1食を通じて、そんな風に感じました。