1週間断食(3日目)
昨夜はゆっくり眠れた気がする。
昨日は大変だったが、なんとか乗り切った。
おかげで首回りは絆創膏だらけだが。
まだ3日目か。
断食をすると、睡眠時間が減る。
ものを食べていない分、体力を使わないからだ。
さらに、基本的に安静にしていなければならないので、なんというか、暇だ。
何もやる気が起きない。
この状態があと4日も続くのか。
断食を始める前、まぁこんなことになるのは予想済みなので、前もって図書館で本を5冊ほど借りていた。
もちろん断食中に読むためだ。
ぶっちゃけ読むのも面倒になりつつあるが、何もしないよりは気を紛らわせる。
本を読むのが好きで良かったと改めて思う。
暇つぶしの道具がないと、長期間の断食などやっていけない。
よくSNSやブログで、10日断食や2週間断食をやりましたと書かれているが、いやなかなかの精神力だ。
断食道場に通うこともなく、自宅で、自分の意志だけで続けられる人は、本当に意志が強い人間なんだと思う。
これから長期断食を始めてみたいと思っている人は、断食道場や専門家のサポートを得るのがおすすめだ。
いろんな芸能人が長期断食を成功させているのは、おそらく専門家のサポートがあってのことだろう。
今何が一番辛いかというと、空腹ではなく、まだまだ先が長いということだ。
残りの日数を指折り数えても、その分日数が減るわけでもない。
断食のゴールに焦点を当てているからこそ、その道のりの長さに愕然とする。
断食はマラソンに似ている。
ゴールのことばかり考えていると、心が折れそうになる。
いつまでこの苦しみが続くのだろうか…。
毎秒辛い思いが継続している中で、ゴールなど遥か遠くにあるように見えてくる。
これでは余計に辛くなるばかりだ。
ゴールにばかり目を向けていないで、今の状態にフォーカスしなければならない。
結局、どうあがいても今を一歩一歩進んでいくしかないのだから。
苦しいときは、ただ苦しくあればいい。
苦しいことに苦しんではいけないのだ。
借りている本は、もうだいたい読み尽くしてしまったので、図書館で新しい本を借りる。
借りた本の中には、断食についての本もある。
断食の効用を何度も頭に叩き込むことで、体が良い方向に向かっていると、自分を納得させる。
これは僕にとって、苦痛を快感へとシフトさせる行為である。
気持ちを前向きにさせる手段なのだ。
今日は気分を変えて、「ドライ断食」をやっている。
ドライ断食とは、食べ物はおろか、飲み物も一切摂らない断食だ。
水すら飲めないので、断食の中で一番辛いものとなる。
ただ、効果は普通の断食の2~3倍らしい。
初日はお茶断食、2日目はジュース断食、そして3日目の今日はドライ断食だ。
せっかくだから、いろんな断食を試してみたい。
断食は辛いはずだが、好奇心だけは旺盛なのも変な話である。
しかし、ドライ断食には大きな欠点がある。
口が渇くので、口が臭くなるということだ。
人と話すのもはばかれる。
図書館の職員には、なるべく小さな声で、かつ聞こえる程度の声でしゃべる。
職員からしたら
「なにコイツ、口臭ッ!」
と思われることだろう。
こっちからしたら
「いやいや職員さん!俺いまドライ断食中なんだよ!仕方ないんだよ!」
と言いたいわけである。
しかし唐突にそんなことを言っても、相手はポカンとするだけである。
図書館の帰り道、体がふらついた。
少し歩くだけで、めまいがする。
水分を補給すれば、ちょっとは回復するだろうか。
いやしかし、もうひと踏ん張りすれば家に戻って来られる。
幸い電車では座ることができたので、なんとか気力で乗り切ることができた。
ドライ断食は、気分でやるものではないのかもしれない。
体重: 49.0kg ※初日50.7kg
飲み物: なし