1週間断食(6日目)
昨日の夜、またアトピーの痒みが襲ってきた。
たまらずシャワーを浴び、ステロイドを塗る。
断食中はステロイドを使わず乗り切ろうとしていたが、そんな甘い考えは捨て去った。
ステロイドの効き目と、塗ったという安心感もあるんだろう、痒みはじんわりと引いていった。
これで眠れる…。
6日目の今日、7時前まで寝た。
熟睡できた気がする。
ここまできたら、空腹感はデフォになっている。
お腹が空いている状態は、苦痛ではなくもはや日常なのだ。
相変わらず時間はゆっくりと流れ、一日がとても長く感じる。
断食をした人ならわかるだろうが、ある程度日数を経ていくと、空腹感はそれほど辛くない。
辛いのは「退屈感」だ。
退屈が辛い…
そう、断食中は安静にしていなければならないし、そこまで集中力も続かない。
読書で暇を潰すが、一気には読み進められない。
今は村上春樹の「1Q84」を読んでいるが、比喩表現があちこちに散りばめられていて、
読み進めるのが少し面倒に感じる。
それに村上春樹の文体は、キザな面が多々見受けられる。
もう少しサラっと読み進められる本を選ぶべきだったか。
しかし時間はたっぷりある。
ゆっくり読めばいい。
断食をしている中でふと思う。
人はなぜご飯を食べるのだろう。
栄養を補給するため?
食の楽しみを味わうため?
おそらく両方正解だ。
少なくとも現代の日本人は、栄養失調で死ぬことはまずない。
いたとしても、日本人全体のコンマ数%にも満たない。
日本人の多くは、栄養が足りなくて病気になるのではない。
食べ過ぎで病気になるのだ。
「腹8分目に医者いらず」
この言葉を誰もが知っていながら、なぜこんなにも食べ過ぎによる病気が増えているのだろう。
砂糖をはじめ、小麦粉などの精製食品の影響による食欲の暴走。
それにメディアによる食への誘い。
食事にお金を使ってもらって、食品や飲食業界がどんどん儲けなければならないのはわかるが、我々消費者までそんなことに付き合う必要はないだろう。
だが街に出れば、食への誘惑がいたるところに転がっている。
これでは食べ過ぎるのも仕方がない。
もう一つ考えられるのは、退屈を埋めることだ。
不思議なことに、モノを食べると退屈感が和らぐ。
体が、消化吸収といった作業で大忙しになるからだろう。
人は、退屈を埋めるために食事をしているのかもしれない。
退屈を埋めるためというのは変な感じがするが、これは断食をした人にしか理解できない感覚だろう。
残すところあと1日だ。
この緩やかに過ぎていく時の流れを、名残惜しむ気持ちもある…わけがない!(笑)
早く過ぎてくれと切実に願うばかりだ。。
体重: 47.5kg ※初日51.7kg
飲み物: 万能茶