「楽」を極めるシンプルライフ

ズボラで気楽なシンプルライフを目指すブログです。

でたらめな正義

自分が絶対的に信じている正義。
それがでたらめだったとしたら。。


この世には、事実があります。
たとえば、朝起きること。歯を磨くこと。雨が降ること。虹が出ること。
これは、実際に起きていることです。
これらは事実なだけで、そこに善悪はありません。

たとえば、隣の部屋からピアノの音が聞こえてきたとしましょう。
隣の部屋の人が、ピアノを弾いているという事実があります。
それについて、あなたは怒るかもしれませんし、癒されるかもしれません。
「迷惑な騒音だ!」と感じてしまう人もいれば、「なんて美しい音色だろう」と感じる人もいます。
事実は同じなのに、人によって善悪の判断を無意識にしてしまうのです。

人はいろんな価値観を持っています。
育ってきた環境、周りの人との出会い、様々な経験。その中で、いろんな価値観を形成していきます。

つまりみんな同じ人間なのに、みんな違う考え方を持っているのです。
その事実を善と解釈するか、悪と解釈するかは、人それぞれなのです。

つまり、善悪なんてでたらめなんですよ。いやほんとに。

平和な世の中では、人を殺すことは悪だと言われています。
しかし、戦争中では、敵の兵士を大量に殺すと表彰される時代もあったのです。

死刑制度も、採用している国もあれば廃止している国もありますし、個人でもいまだに賛成派と反対派に分かれています。

「人が人を殺すことは断じて許されない!どんな理由があろうとも!」という考えの人がいます。
反対に、「正義の名の下に人を殺すことは必要なことだ。」という考えの人もいるわけです。

どちらが正しいとかという議論をするつもりはありません。
ただ僕が言いたいのは、善悪なんて時代や環境によっていくらでも変化するもんだということです。

自分が正しいと思い込んでいる人、自分と違う意見を決して受け入れようとしない人。
自分の中のでたらめな正義を頑なに守ろうとする人がいます。
少なくとも、人は誰しも自分が正しいと思い込みたい性質があります。

はっきり言って、善悪なんて存在しない。
そこにはただ、事実が事実として存在するのみ。
それをそれぞれが勝手に解釈や判断をしているだけなのです。

肩がぶつかったっていいじゃない。
悪口言われたっていいじゃない。
仕事ができなくたっていいじゃない。
幸せじゃなくたっていいじゃない。

自分や世の中に巻き起こるすべてのことは、自分が思ってるほどたいしたことなんてないんじゃ!