実況中継
人と話をしたり、説明するのが苦手な人って多いと思います。
僕もその一人で、文章を組み立ててしっかりとした文脈で話をするのがあまり得意ではありません。
ボキャブラリー不足だったり、言いたいことが言葉にならなかったりすることがよくあります。
言いたいことが上手に言える人ってうらやましいです。
話をする上で、よい訓練があります。
実況中継することです。
散歩しているときや、電車やバスに乗っているときに、目に映ったものを言葉に出します。
アナウンサーが実況中継をするような感じです。
気の利いたことを言う必要はなく、そのまま声に出せばOKです。
たとえば、散歩している最中に
「右手には細い木が3本並んでいます。風に吹かれて葉っぱが少し揺れています。とても心地よさそうです。」
「白いトラックが横切りました。4トントラックでしょうか。」
「髪の毛を紫色に染めたおばちゃんとすれ違いました。とてもパンチが効いています。」
などと、目に映るものを言葉にしていきます。
慣れてきたら、目に映るものだけでなく、口に含んだものやにおいをかいだもの、聞こえてきた音などを実況中継してみるのもいいですね。
こうやって、映像や味やにおいといったものを言葉に変換していく作業をしていくと、だんだん話をするのが上手になっていくと思います。
あと、自分の感情を言葉にだすのもいいかもしれません。
怒りの感情が湧いてきたときは、それを実況中継します。
「だんだん力がみなぎってきたぞ。奥歯を噛みしめた。両手の握りこぶしにも力が入る。さぁ、怒りが爆発してしまうのか?おおっと大きく息を吐いた。体温が徐々にさがっていく。この男は心が広い。」
みたいなかんじでやってみると、客観的に自分を見つめられますね。
いろんな物事を実況中継してみるとおもしろいですよ。