「楽」を極めるシンプルライフ

ズボラで気楽なシンプルライフを目指すブログです。

人の為

人の為に動くことは、立派なことですね。
ところで、人の為と書いて何と読むかわかります?

そう、「偽り」です。

人の為と書いて偽りとは、昔の人はなんとひねくれていたんだろう。
そんなことを思ってしまいますが、実はちょっと違うみたいです。

「偽」という字は、人の為という意味ではなく、もともとは人がするとか、人がつくるといった意味だったそうです。
人の手が加えられたものが、偽物という意味へと変化していったらしいのです。

とはいえ、人の為が偽りなんて、ちょっと皮肉が効きすぎているなと感じます。
しかも、それが妙に納得してしまうのというのも不思議です。

人の為を想ってする行為というものは、結局は自分の価値基準でそう判断し、行動したにすぎません。
その行為を無下にされると、つい
「あなたの為にやってあげたのに」
と言いたくなってしまいます。

しかしそれは、自分の価値基準で判断したもので、相手にとっては価値の低いものだったというわけです。
逆に、相手にとっては有難迷惑になっていたかもしれません。
それは自分がどう思うかではなく、相手が判断することです。

だとしたら、
「自分がやりたいからやった」
と言ってしまった方が、むしろすがすがしいかもしれませんね。

まぁ個人的に、相手の為を想っていたのにかえって迷惑をかけてしまうような不器用な人は、嫌いではありませんが。